院長のご挨拶
中嶋千晶_院長
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 患者様に、ゆっくりと生活習慣を振り返っていただくために、聞き手である私がどのようにお話を伺うかは、とても大切なポイントです。患者様がおっしゃりたいことを上手にひきだすためには、私の精神状態が良好に保たれていることが欠かせませんので、上手く気分転換が図れるよう気をつけています。10数年続いているのが、神戸泉会のフラワーアレンジメントのお教室です。お花に触れることでとても気分がリフレッシュするだけではなく、御影のお家元のご自宅にお邪魔しますので、活け終わった後のお茶の時間も楽しみのひとつです。会長の陽子先生、お家元の頼子先生さらには、副家元の聡子先生と3代にわたる先生方に、アレンジメントのみならず、先生方が過ごしてこられた海外のことをお聞きしたり、テーブルマナーを教えていただくことができるほか、お稽古の方々とファッションについての情報交換ができるのも楽しみのひとつです。

 私の恩師の元市大第2内科教授 故和田先生、元市立総合医療センター総長 故藤井暁先生からは、人間本来が持つ治癒力をそこねることなく、全人的な観点で病気を持った患者様の治療に当たるようご指導を受けました。糖尿病教育の最新の情報を得るために2002年に約1ヶ月の研修を受けた、ボストンのジョスリンクリニックのJacobson教授からは、患者様を丁寧に診ることを教わりました。

 来院された皆様には、ゆっくりと自分のからだと向き合っていただきたいと考えています。そのためには、まず、アレンジメントのお教室で学んだことを活かして、待合室をはじめとして、処置室に至るまで、ゆったりと心和む空間を心がけています。

バロメーターとなる血液検査結果は、グラフにしてお渡ししたいと考えています。結果が良くなったときは、どのような努力が功を奏したのか、一緒に考えるとともに、できるだけその良い習慣が長続きするよう、応援させていただきたいと思います。

残念ながら、効果が出なかったときは、今の状況を振り返って、何か工夫できることがないか或いは、間違っていることがないかご一緒に考えたいと思います。

数字に一喜一憂するのではなく、そのプロセスを一緒に考えていくことができる、そういうクリニックを目指したいと思います。